ドイツ(ポップ)音楽への道

米ピッチフォーク・メディアによって作られた 00年代のベスト200アルバム にはほんの一握りのドイツ出身アーティストが取り上げられました。これはドイツのアーティストが英米と比べ劣っているというわけではなく、単純に英語メディアに見落とされてろくに紹介もされていないという事だと思います。本国以外で人気・評価を得るにはまず評判のレーベルと契約してプロモートされる、そこでやっと英米のアーティストと同じスタート地点に立つといった感じじゃないでしょか。The Notwist はそのベスト200に取り上げられた数少ないドイツのアーティストの一つです(5枚目のアルバム Neon Golden 2002年)。

彼らは恐らく本国以外で最もよく知られたドイツのインディー・バンドの一つ。そのスタイルはエレクトロニカの要素が詰まったオルタナ・ポップ。レディオヘッドとの比較もよくあるみたいですが、個人的には彼らの方がよりキャッチーで親しみやすいと思います。(もちろんレディオヘッドの様に陰気で憂鬱な曲も多いですが…)そしてエレクトロニカの部分がより大きいです。彼らの事はNeon Goldenからの曲を通して発見しました。そのメロディー、愛らしいエレクトロの音、アレンジは本当に秀逸ですぐに入り込めるものです。例によって彼らは英語で歌うのですが、時折その英語の表現などが自然でないといったことがあります。しかしながら、その自然で無い感じがThe Notwistには完全にフィットしてバンドの謎めいた部分の魅力を増大しています。

現在のように人気を集めたのは近年からですが、バンド自体はバイエルン州で1989年に結成されて、当時はメタルバンドとして始めたそうです。インディー、エレクトロニカに移っていた大きな原因は、Martin Gretschmannの加入でしょう。彼はエレクトロ音楽では既に良く知られた存在でほんとにエレクトロに入れ込んでるな、音楽が好きなんだな、というのが見て取れる人です。彼のソロ作品はその創造性、アイディア、新たなテクニックで溢れています。エレクトロ音楽好きの人にはたまらないと思います。

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