ペットは人の心を和ませる

ドイツで好きなことの一つが公共の場でのドイツ人のペットへの理解です。初めて旅行でドイツを訪れた時、一般的にドイツ人は日本人よりもペットを家族の一員とみなしているのに気づきました。あるカフェでお茶を飲んだときの事ですが、隣のテーブルの下にゴールデンレトリバーが普通に、しかもなんの音も立てることなく行儀よく座っていたのです。辺りを見渡しても周りの人たちも普通にカフェを飲んだり新聞を読んだりしています。犬がカフェにいることは、日常茶飯事な事で驚くようなことではありません。日本とは違ってどこへ行くのにもペットを連れて行くというのがドイツでは当たり前のようです。実際、スーパー内への犬の持込は禁止しているところが一般ですが、レストランやカフェまたは電車などで犬を見かけることはよくあります。ここでおもしろいと思ったことが、よくスーパーの入り口の窓に小さいサインのようなものが貼ってあり、そこにはドイツ語で“Hunde müssen draußen bleiben (犬はお断り)”と書いてあったりすることです。日本人なら(このような習慣がない他の国の方々も含め)、犬をスーパーに持ち込まないというのはわざわざ看板のようなものを用意しなくてもあたりまえのことです。

猫が好きになった今でも、私の大好きな動物はやっぱり犬です。これはおそらく、私の家族が初めて飼った犬のジョンと関わりがあると私は思います。ジョンは私の祖父にどこからか拾われてきた野良犬でした。残念なことに、ジョンは常に家の裏の小屋につながれていて、特に冬場はさむくて凍えていたのにはとてもかわいそうでした。毛布をもっていってあげたりしたのを覚えています。私の兄弟もどうにかジョンを家の中へ連れて行きたかったのですが、家族のルールを敗れるほどの力がなくあきらめました。

今思えば、昔の日本では犬は番犬としてしか見なされてなかったのではないかと思います。日本が経済成長を向かえた60年、70年代から犬も家の中で飼われるようになり、生活空間を共有するようになったため、ペットとの密着感が増し、ペットへの愛着が一層増えていきました。

2006年に行われた ペットフード工業会の調査結果 によると、1200万匹の犬と960万匹の猫が日本国内で飼われていると発表されました。つまり、合計で2000万匹以上の犬と猫が飼われていることが推測されたのです。

さて、ここでこの数を15歳以下の子供の数と比べると、日本のペット状況について理解し易いのではないでしょうか。日本政府の統計によると、2007年の時点で15歳以下の子供が1738万人いると発表されています。ということは、子供の数は犬と猫の合計数よりも少ないということになります。その上、日本は少子化という問題を抱えており、いまだに解決されていません。結婚したカップルが子供を持たずにペットを飼うという例もすくなくありません。これは少子化を進行させる原因の一つかもしれません。さらに少子化で子供ビジネス市場が縮小した代わりにペットビジネスが拡大しているのも事実です。特に、ペットビジネスの拡大分野は、犬用のシャンプー、リンス、紙おむつなどの日常ケア用品です。

最後に、ペットを飼うと心が和みますがこの一方でペット問題も増加しています。ペットを飼う前に本当に世話が出来るのが、責任がとれるのかなどを十分に検討する必要性があることを忘れないようにしないといけないと思います。

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